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ホフマン窯は近代化産業遺産

栃木県野木町には国の重要文化財に指定された旧下野煉化製造会社煉瓦窯があります。
近代化産業遺産にも指定されていて、なかなかの建物のようです。

早朝ポタリング・渡良瀬遊水地コースの途中で傍を通るのですが、いつも門が開く前なので見学したことはありませんでした。
遊水地からもその煙突を望むことができ、ランドマークにもなっていて気にはなっていました。

窯の左手に屋根が見える建物は、乗馬クラブの施設として利用されています。
煉瓦会社が乗馬クラブを経営しているのかもしれませんが、再利用されるのは良いことです。

ピカピカのプレートは分かりやすいです・・・
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折角なので入ってみました。

ホフマン式輪窯は1890年に建設されたそうです。
日本を近代化するための産業を支える工場や建物を建設する材料として大量の煉瓦が必要だったのですね。

ホフマン窯は全国に幾つかあるようですが、完璧な姿で残っているのはここ1か所だけだそうです。

力強くてなお美しいです
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16角形の平面をしていて中央の煙突から縦に排気をする方法で大量のレンガを焼いたそうです。
ドイツ人のホフマンさんが考案し1858年に特許を取得しているというから、驚きです。

特許についてちょっと調べてみると、消しゴム付き鉛筆の特許もこの年の事だそうです。インターネット様様です。
日本ではちょんまげをのせた頭で、押し寄せる西洋文明にオロオロしていた頃なのに。

1904年建設の東京駅に使われた煉瓦は深谷市の窯のものとされています。
近代産業の父と言われている渋沢栄一さんの地元の窯ですが、実際は、ここの煉瓦もたくさん使われたそうです。

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ホフマン式輪窯で煉瓦を焼く、その方法とは

手前に焼成済みの熱々の煉瓦部屋が、次に今から焼成する煉瓦部屋、その先に素地状態の煉瓦の部屋が三連続。
それぞれの部屋の間仕切り壁は、煉瓦を積んで造ったそうです。

焼成が始まると、
まず、焼成済みの部屋から取り入れられた冷たい空気が、その部屋の煉瓦を冷やします。
次に、温まった空気が焼成中の部屋に入り、効率よく煉瓦を焼き上げます。
そして更に、素地煉瓦の部屋を通り乾燥させ、中央の煙突から排出されます。空気の再利用がポイントのようです。

焼成が終わると、
手前の部屋から冷えた煉瓦を取り出し、素地状態の煉瓦を一番先の部屋に積み入れ、焼成する部屋に火を着けます。
焼成済み煉瓦→焼成煉瓦→素地煉瓦
部屋が円形に繋がっているから、グルグルと煉瓦を焼き続けられるのだそうで、上手く考えられていますね。


天井に見える四角い穴は燃料の石炭粉の投入口で、後の写真でその仕組みが分かります
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平成の改修で煙突を支えてる支線も屋根の中に取り入れられ、しっかりと地中にアースアンカーされました。

四方八方に支線が張られていないのですっきりとしています。かっこいいです
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煙突と屋根を支える構造材が幾何学的に組み合わされ美しいです。木材も建設当時のものだそうです
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レールの上を燃料の石炭粉を載せたトロッコが動きます。一周およそ100mあるそうな
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ポツンと手前に置かれているのは穴を塞いでいる鋳鉄の蓋です

穴は下の階の天井までつながっていて、ここから石炭粉が降り注がれたのです
DSC_9940.jpg
石炭粉は、スロープなど見受けられませんので階段を担いで上ったのでしょうから、大変な重労働だったと思います


これが煙突の排気調整バルブ。部屋の数字を見ながら弁を開け閉めして上手く空気をコントロール
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百聞は一見に如かずではありませんが、見て読んで理解する事ができ、思わぬ楽しい社会科見学でした。


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